干し柿作り

　私は干し柿が大好きです。

ただし、固めの干し柿が好きで、柔らかいあんぽ柿なんかは食べられません。

干していない生の柿でも、完熟の柔らかい柿はダメ。

熟し過ぎてトロトロし出しちってるやつは気持ちが悪くて絶対ムリです。

干し柿を作った時は、かなりコチコチになるまで外に出しているので、私の好みを知らないご近所さんには「もう家に入れた方が良いですよ」と言われてしまいました。

きっと忘れて外にずっと放置しているのだと思われたんでしょう。

　渋柿はうちの近所では売っていないので、いつも夫の実家が送ってくれます。

昔は夫の実家が知り合いの家に出来る渋柿をもらって来るのを送ってくれましたが、その知り合いの方が亡くなられたので、今では実家の近隣で売られている渋柿を買って送ってくれます。

干し柿を作るのは正直面倒ではありますが、売っている日本製の干し柿は高いので、沢山国産の干し柿が食べられるのは有り難いことです。

自家製干し柿はよくカビてしまうことがあると聞きますが、うちは今まで作っていて運が良かったのか、一度もカビたことはありません。

皮をむいた渋柿を一度熱湯にくぐらせてから外に吊るすと、殺菌されてカビが生えにくくなるので、熱湯にくぐらせるのだけは忘れずにしています。

柿は、渋柿でない普通の柿を干してもそれほど甘くはならないのに、渋柿を干すとこんなに甘くなるなんて、本当に不思議ですね。

渋柿を生でかじったことはないのでどんな味なのか知りませんが、渋柿の方が普通の柿よりも糖度は高いので、渋柿を干した方が甘くなるのだそうです。

渋柿は干すと可溶性のタンニンが不溶性に変わり渋みが抜けて、甘味の方が強く感じられるのだとか。

渋柿から取れる柿渋は防腐剤や民間薬として使われたり、渋柿とは干し柿にするだけでなく、様々な用途があり、とても重宝する柿なのですね。